🤖 OpenAI APIコスト(Realtime API)と3つのモード

AI音声システム運用時に発生する、OpenAI社側の純粋なAI利用料(APIコスト)の解説です。最適なモデル選定の判断材料としてご活用ください。
※1ドル=155円換算。外線発信の電話回線「通話料」は別途発生いたします。

1. 選べる3つのAIモード(特徴と選定の判断基準)

AIモード 性能の違い・どのような用途で選ぶべきか 1分あたりのコスト
🟢 ① gpt-realtime-mini 【最安・最速応答】 「定型案内・条件分岐のプロ」 挨拶、商品説明、用件ヒアリング、オペレーター転送などに最適。脳が軽い分、ユーザーへの返答スピードが最速。
※複雑な法律相談や長文アドリブ対話は不向き。
約 2.5 円 / 分
(他モデルの3分の1以下)
🟡 ② gpt-realtime-1.5 【標準音声モデル】 「長文回答・マニュアル参照の秀才」 社内データや長いQ&A集を参照しながら、お客様の質問に対して自然な中〜長文で回答を組み立てるカスタマーサポート等の業務に適しています。
※定型スクリプトを話すだけの業務にはコスト過剰です。
約 7.8 円 / 分
🔴 ③ gpt-realtime-2 【最高峰モデル】 「高度な論理思考・アドリブの達人」 複雑な個別カウンセリング、ユーザーの曖昧な発言からの意図推論などが必要な最高峰AI。
※「一問一答」や「確認・受付」業務では完全にオーバースペック(宝の持ち腐れ)となります。
約 7.8 円 / 分

2. 会話時間別・1日あたりの費用試算

1通話あたりのAI会話時間(30秒/1分)と、現場運用を想定した「1日 200〜300接続(応答)」が発生した場合の1日総コストの目安です。

🟢 ① gpt-realtime-mini を使用した場合(推奨 🌟)
■ 1通話 30秒 の場合約 1.25 円1日(200〜300接続)➔ 約 250 円 〜 375 円
■ 1通話 1分 の場合約 2.50 円1日(200〜300接続)➔ 約 500 円 〜 750 円
🟡 ② gpt-realtime-1.5 を使用した場合
■ 1通話 30秒 の場合約 3.90 円1日(200〜300接続) ➔ 約 780 円 〜 1,170 円
■ 1通話 1分 の場合約 7.80 円1日(200〜300接続) ➔ 約 1,560 円 〜 2,340 円
🔴 ③ gpt-realtime-2 を使用した場合
■ 1通話 30秒 の場合約 3.90 円1日(200〜300接続) ➔ 約 780 円 〜 1,170 円
■ 1通話 1分 の場合約 7.80 円1日(200〜300接続) ➔ 約 1,560 円 〜 2,340 円

🔍 料金が「約〜円」となる仕組み(プロンプト設定と会話の実例)

OpenAI Realtime APIは、秒数による固定課金ではなく、システムへの「設定文字数(プロンプト)」と「会話された音声データ」の合算(トークン数換算)による従量課金です。実際の運用現場を想定した2つのパターンで裏側の計算を紐解きます。

⚙️ クラウドサービス側に登録する「3つのプロンプト設定」例 本システムでは、以下の3つのテキスト(合計約1,500〜2,000文字 ≒ 約2,000トークン)をベースとしてOpenAIに共有し、AIアポインターを稼働させます。
  • ① 冒頭挨拶設定: 「突然のお電話失礼いたします。健康青汁のご案内で…」などの初期発話セリフ。
  • ② AIの補足設定(人格・知識): 話し方の絶対ルール(毎分220文字のスロー発話、間の取り方など)、商品情報(0円、定期縛りなし等)、薬機法違反を防ぐための絶対禁止表現ルール。
  • ③ 振り分けルール: 興味あり(有人オペレーターへ1を選択)、お断り(切断・2を選択)などのルーティング条件。
❌ パターンA:お断り・会話不成立の場合(会話時間:約15秒)
🤖 AI: 「お世話になります、お得AIコールセンターの健康青汁ご案内担当です。本日は無料サンプルのご案内でお電話いたしました。30秒ほどよろしいでしょうか?」
👤 相手: 「あー、今忙しいから結構です」
➔ AIは何も言わずフェードアウトし、システムが振り分けルール「2」を検知。あらかじめ用意された録音ガイダンスを流しながら、自動切断処理を行います。
💸 コストの内訳(gpt-realtime-miniでの算出): 事前設定プロンプト(約2,000トークン)の読み込み+往復15秒の音声トークン処理 ➔ 【1通話あたり:約 0.63 円】
🟢 パターンB:商品説明からオペレーター転送の場合(会話時間:約30秒)
🤖 AI: 「…本日は無料サンプルのご案内でお電話いたしました。30秒ほどよろしいでしょうか?」
👤 相手: 「青汁?それって後から勝手に商品が届いたり、解約手続きが面倒だったりしない?」
🤖 AI: 「ご安心ください。今回は1回限りの完全無料サンプルでございますので、自動発送や定期縛りは一切ございません。解約手続きも不要です」
👤 相手: 「それなら試してみようかな」
➔ AIは何も言わずフェードアウトし、システムが振り分けルール「1」を検知。あらかじめ用意された録音ガイダンスを流しながら、有人オペレーターへ転送します。
💸 コストの内訳(gpt-realtime-miniでの算出): 事前設定プロンプトの読み込み+往復30秒(お悩みの『優しい沈黙を待つ間』や『AIの声』『相手の声’]の全音声データ)の処理 ➔ 【1通話あたり:約 1.25 円】

💡 開発・運用担当者へのヒント(簡単なコスト算出の考え方)

文字数が多いプロンプト(台本)をセットしたり、AIに長々と喋らせたりするほど、1通話あたりの「トークン消費量」は多くなります。そのため、「指示文(プロンプト)はなるべく簡潔に削ぎ落とすこと」「AIのセリフは結論から短く発話させること」が、現場でAPI費用をさらに安く抑えるための最大のテクニックです。

⚠️ コスト試算に関する重要な注意事項(必ずお読みください)

  • 2026年9月時点の価格に基づく試算: 本ページに記載されているコスト計算およびシミュレーションは、2026年9月現在のOpenAI公式発表のAPI価格(gpt-realtime-mini等)を基準に算出しています。OpenAI社の規約変更により、予告なく価格が改定される場合があります。
  • 最終正解はOpenAIのカウンター: 実際の利用料金は、送信されたプロンプトの文字数、会話のラリー回数、沈黙の時間(音声入力トークン)、AIが発話した秒数(音声出力トークン)などによって1トークン単位でリアルタイムに完全従量課金されます。そのため、本ページの試算と実際の請求額には必ず差異が生じます。
  • キャッシュ(割引)の不確定性: Realtime APIにはプロンプトの再利用による割引(Prompt Caching)が適用されますが、会話の間隔やセッションの切断状況によっては割引が適用されない場合があります。本ページの試算は、キャッシュが理想的に適用された場合の目安です。
  • 回線通話料: 外線発信、およびAIからオペレーターへの転送後にかかる電話回線の「通話料」は、OpenAI API利用料とは別に発生いたします。
  • 免責事項: 最終的な支払金額は、お客様のOpenAIアカウント内の「Usage(利用実績)」ページに表示される実数のみが正当なものとなります。本ページのシミュレーション結果と実際の請求額が異なっていた場合でも、当社は一切の責任を負いかねますので、あらかじめ予算に余裕を持ったチャージ・運用をお願いいたします。